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ブリちゃんが心配 [音楽]

最近の私、標題のごとくブリちゃんがかわいそうで、気になって仕方がないのです。
先日、スーパーの店頭にてピープル誌の表紙を飾る自らバリカンで頭を刈り上げるブリちゃんの写真に衝撃を受け、その場で立ったままその雑誌を熟読するオバサンと化した私でした。

ブリトニー・スピアーズが人気大絶頂だったほんの数年前、私は彼女に露ほどの興味も持たず、ただ単に全米中のロリコンに支えられ、業界にでっち上げられた下品で頭の悪い娘なんだろうと思っていたわけです。
しかし、彼女の妊娠前の最後のヒット曲となった「TOXIC」のPVを何気なくテレビで目にした時には、思わず目が画面に釘付けになったものでした。
ほとんど裸の全身ラメラメくねくねダンスに圧倒され、あまりに大胆でセクシーなパフォーマンス、美しい容姿をメディアの中で最大限に活かして歌い踊る勇姿に痺れてしまったのです。
自身で作曲をするミュージシャンの類では決してない(*)にしても、確かに才能溢れる一流のエンターテイナーなのだな、と遅まきながら実感したものでした。
そして彼女の最後の煌めきだったこの「TOXIC=あなたは有毒」の歌詞がまた、有毒で危険なヒモ男ケヴィンの手に彼女が落ちる暗示であるかのようで感慨深いものが・・・。

逃げられない
あなたは危険
昂ぶり過ぎて戻れない
眩暈で正気を失いそう

あなたは有毒
私は堕ちて行く
禁断の園の味
私はあなたに中毒
あなたは有毒
あなたは有毒・・・

 

そして今になって彼女の更に昔のビデオの数々を見ると、この初々しい可愛らしさはどう?
今頃で申し訳ないですが・・・。
「I'm Not a Girl, Not Yet a Woman」
意訳すると、「子供じゃないのよ、まだ大人でもないけど」と言ったところでしょうか。
グランド・キャニオンの絶景をバックに、スリムで可愛らしいブリトニーが切なく歌い上げます。

 私は子供じゃないの
 (だから指図はしないで)
 でもまだ大人でもない
 (自分の中に大人の女性を探してるの)
 あと少しだけ時間が経てば
 (時間だけが必要なの)・・・

大人の女になりたくて仕方がないティーンネージャーの心の訴えなのです。
それが念願かなって、大人の女性になってみたところ・・・。

彼女の人気を支えていた層については、ロリコンもさながら同年代から下の少女達の熱狂的な信奉があったことを最近知りました。
友人夫婦の娘Bちゃん(11歳)は数年前までブリに夢中だったのですが、最近ではもうちっとも好きではないとのこと。
理由は?・・・「カッコ悪いから」
少女のカリスマとして最高にクールだったブリちゃんですが、今では体型が少女と言うよりはむしろまるで40代の彼女のお母さんに近いんですもの。
11歳にとって確かにお母さん風はクールじゃないよね。

この現象は、見た目が全てのポップアイドルにとっては命取りなわけです。
アヴリル・ラヴィーンが老けて例えブサイクになったとしても、彼女は自身で作詞作曲をし心の叫びを吐露する芸術家であるため、マーケットは変わっても生き残れる可能性は高いわけです。
役者の世界では9歳で酒、13歳でクスリ、14歳で自殺未遂を経験し一旦どん底に落ちた天才子役のドリュー・バリモアも、その壮絶な過去と経験を演技の肥やしにして這い上がり、現在は輝くばかりに復活を遂げています。

更に不幸なことに、ブリちゃんの男を見る目のなさは、嫌われ松子どころの騒ぎではないことがあげられます。
ヒモ男の前夫ケヴィン・フェダーラインは、二年間で彼女の財産を五十億円も使い込んだという浪費の天才。
彼は第二子目を妊娠中の元カノを捨ててブリトニーと結婚したわけですが、離婚した後も、ブリとの間に設けた二人の子供の養育権を巡って傷心の彼女と本気で争おうとしています。
そうすれば婚前契約書により離婚の際の財産分与が受けられない立場のケヴィンでも、子供のための養育費を毎月受け取ることができるからです。
子供をダシにしてもできる限りの金を搾り取ろうという、どこまでも最低なヒモ男・・・。
イタイのは、ケヴィンの顔は彼女が昔失恋したジャスティンと似ていること。彼はブリのタイプど真ん中なのでしょうね。
離婚後新しくできたボーイフレンドもルックスやファッションがケヴィンに酷似している上、交際二ヶ月足らずで破局した後すぐに、彼はブリトニーが未だに部屋にウェディング・ドレスを飾っていることや、彼女とのベッドでの秘話まで週刊誌に売ってしまいました。

最近のタブロイド誌を騒がせていたブリのパーティー三昧ですが、なぜわざわざメディアに格好の餌を投げるかのようにパリス・ヒルトンとつるんでいるのかが謎でした。
人気商売のため週刊誌の表紙を賑わわせることすらなくなれば、彼女の収入の道も確実に絶たれることになります。そのため敢えての話題提供なのかと思っていたのですが・・・。
やる事なす事パパラッチに嗅ぎ回され、プライベートの全てが万人の嘲りと哄笑の対象となっている今、ブリトニーは周囲の取り巻きや友人の誰が金目当てで集まっているのかですっかり疑心暗鬼になり、ノイローゼ状態に陥ってしまっているのだそうです。
可愛そう・・・。
その点、パリスだけはお金が目的でないことは確かですものね。

そしてこの都度の唐突な丸刈り行動、リハビリ施設への入所、自殺未遂の噂、完全にイッてしまった彼女の顔・・・。
「ティーンネージャーをスターダムに押し上げておいて、ケアもせずに放りっぱなしだ」と業界を批判している精神科医の記述を読みましたが、確かに彼女は8歳から芸能界で生きて来たので、まともな世界の物差しでは生きて行けないのは確かでしょう。
ただ愛する人と幸せになりたいだけの女の子なのに、特殊な環境で形成されたちょっと普通じゃない価値観と不器用さによって、ここまで本人がズタズタに打ちのめされるのは、見ていてあまりにも辛いです。

「大人の女性になりたいのー♪」と歌う、あどけなさの残る可愛らしいブリちゃんを見ると、切なくなってしまいます。
この後に及んで、ケヴィンと復縁か?なんて記事も出ているけど、やめておいた方が・・・。
ブリちゃん、がんばれ!!

以上、本日は完全なゴシップネタでした。(書いていてちょっと恥ずかしい)

(*3月8日追加) 実はブリちゃん果敢に作詞作曲を試みていたらしいです。知らなくてゴメンナサイ。ますますもったいないね。

Toxic

Toxic

  • アーティスト: Britney Spears
  • 出版社/メーカー: Bmg Int'l
  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: CD
I'm Not a Girl, Not Yet a Woman

I'm Not a Girl, Not Yet a Woman

  • アーティスト: Britney Spears
  • 出版社/メーカー: Jive Int'l
  • 発売日: 2002/06/11
  • メディア: CD

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一読のススメ [本]

日系の美容室、行ってみました。
バンクーバーには、なんとカリスマ美容師さんまで居るのですよ。
日本のファッション雑誌を読みながら鏡の前にボーッと座っていると、つい日本に居るような錯覚に陥りますが、見渡したところ韓国人や台湾人のスタッフやお客さんも結構居るようでした。

感じを変えたかったので重めのボブにして、かれこれ6年ぶりにカラーリングもしてもらいました。
なかなかいいんじゃないでしょうか?
途中、冬だというのに店の温水器が壊れ、スタッフがキッチンで必死にお湯を沸かしている間、カラー剤が頭にベットリついた状態の私はシャワー台に仰向け状態で放置でしたが・・・。
おかげでシャンプーが完全に落ちていないのよね。
せっかく完璧にスタイリングしてもらったけど、痒くなる前に洗わなきゃ。

普段から滅多に触る機会もないMOREやCanCamですが、鏡台に山積みになっていたので久しぶりに読んでみました。
個人的にはこの系統の雑誌にありがちな、かなり妄想の入ったストーリー仕立てのOL一週間着まわしコーディネートが突っ込みどころ満載で好きです。
今月はエビちゃんが「女の子同士で飲んでたら、チョイ悪おじさまにナンパ」されていました。
ところで、最近はこの着まわしストーリーものが更に進化して、モデルが主人公の実写版・連載マンガになっているんですね!
ほとんど悪ノリ?作る側も楽しいだろうな・・・。
お馴染みのモデル達が服屋の店長と店員役だったり、エビちゃんはOLになっていました。
どうやらラブストーリーのようですが・・・。
登場人物がすべてお人形みたいなので、よりマンガに近づけた実写版という意味では、かなりリアリティがあってウケました。
演技というよりは、コマ割りごとに例のOL一週間的な芝居じみたグラビアなので、何ともいえない独特の世界です。
見たことがない人には、ぜひ一読することをオススメ。
こんな世界が私達のすぐ脇を時流の一端として(割に脈々と)流れているのね、ということを実感するために。(笑)

ちなみに今、読んでいる本は「プリンセス・マサコ」です。
もともと一読はしてみたいとは思っていたけれど、日本版発刊禁止などと言われてしまうと、つい手が出るミーハーな私。
外国人の著者によって故ダイアナ妃と同じごとく一般の有名人や外国の王室と並列に扱われているため、日本人的にはあまりにも畏れ多くご法度感は否めないのは確かでしょう。
しかし、日本が周囲の世界に合わせて近代化して行く中で、いつまでもこの対応では居られないことも確かでしょうね。
確かに誇張や事実に基づかない記述がいくつかあるようなのですが、それはこういった暴露系の書籍の性格上、大なり小なり避けがたい所もあるのが現実なのだろうと感じます。
批判や反論はもちろん自由ですが、発禁となると近代国の対応としては穏やかではないですよね。
記事の間違いを指摘し、日本政府や宮内庁の立場を明確にした上で著者に改変を求めたまでは妥当な姿勢表明だと思いました。

まだ半分ほどしか読んでいませんが、雅子様の学生時代、両親の辿った軌跡、そこでの人間関係などから皇太子妃の人となりを描き出そうという試みが、国内ではあまり目にする機会がないために新鮮に感じられます。
特にジャパン・タイムズの記者エリック・ジョンストンの意見として、雅子様のファザー・コンプレックスについて引用されているところが興味深いです。
雅子様が新潟の名家である小和田家の本家として男子の出生が心待ちにされていた中で生まれた長女であるという事実、さらに厳格で冷酷な父の気に入られたいという内的な欲求が、自然に雅子様に長男としての役割を担わせることになり、父に習ってキャリアとして生きる道を選ばせ、ひいてはこの結婚をも決心させたというものです。
まあ賛否噴出であることは明白ですが、読まないことが事実や記述の正確さを否定するとも思えませんので、こちらも一読をしてから意見をするべきでしょうね。

他のフランス語の本、ごめんなさい全然読んでいません。
友人に借りた本も・・・。
・・・がんばります。

Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne; the Tragic True Story of Japan's Crown Princess

Princess Masako: Prisoner of the Chrysanthemum Throne; the Tragic True Story of Japan's Crown Princess

  • 作者: Ben Hills
  • 出版社/メーカー: J P Tarcher
  • 発売日: 2006/12/28
  • メディア: ハードカバー


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晴れてます [カナダの日々]

バンクーバーに着いてからの二日間は息付く間もないというように降りしきっていた雨ですが、落陽に照らされた山々の稜線が綺麗だなぁ、と思った夕刻の翌日から連続で晴れています。
素晴らしい。
天気予報でもずっと雨の予報になっていたのに、冬でも晴れることもあるんだなぁ。
しかし、思えば明日から三月。
西海岸ではもう春なんですね。
街を散策中、道端で桜がほころんでいるのを発見・・・何だかほろりとしてしまいました。
三年前、五月のモントリオールでもひとり桜を見つけてしんみりしたことを思い出します。

山と海に囲まれた日本に育った我が身としては、オンタリオのひたすら平坦な大地には、安らぎを感じられないのです。
一番近い海辺からも何百キロも離れているなんて、考えると気が狂いそうに。。。
巨大な湖があるじゃないかと言われても、海とは全然違うのよ~。
ここバンクーバーには背後に迫る白い雪を戴いた山脈、身近に眺める海、先住民の歴史の息吹を感じるような深い森があります。
これらの自然が都市の中に居ても容易に楽しめる街は、世界中にもなかなかないのでは。
夏に海辺で泳いだ後、車で30分も行けばスキーができるらしいですから。
トロントのウォーター・フロントはもともと工業地帯として発達して来た所から条件的には厳しいのですが、都市再開発に失敗しているのが哀れなほど顕著。
その点、この街の水際は実に上手く都市に取り入れられていて、歩行者にも心地よい空間が広がります。
海が近いことから、海産物の新鮮さはトロントの比ではないのがまた素敵なところ。
こちらへ来てから四日目ですが、毎日魚を食べています。

更にケベック州を除いた(フランス人だから)カナダ中の市民が一様に甘んじているのかと思っていた、政府の酒類徹底管理ですが、どうやらバンクーバーでは個人商店が様々な種類の酒を市販できている様子。
トロント市のあるオンタリオ州では酒は政府の貴重な収入源として、役人の独占販売状態です。
LCBO (The Liquor Control Board of Ontario) オンタリオ酒類管理委員会によって一元輸入、管理がなされているため、州内に数種類のみ存在するお役所酒屋以外での酒類の販売はあり得ません。
アジア食料品店で料理酒を買うと、酒として飲めないよう苦肉の策として大量の塩を入れて売られていました。
彼らは公務員ですから、LCBOの営業時間は早い店舗で19:30、都心部の大きな営業所でもせいぜい22:00まで。
日曜、祝日は営業しない店も!
酒って普通それ以外の時間に飲むものじゃないですか!?

ビジネスの競合相手がないため、値段も一律で、何ケースまとめ買いしようが割り引きはなし。
輸入酒の中には50%近い酒税をかけられている物もあり、割高感が拭えません。
更に彼らが選定して輸入した物のみからしか選択の余地がなく、選ぶ自由を奪われていることが許せないのです。(個人輸入には途中廃棄(没収!?)のリスクや高額の輸入税を課せられる)
多少高くても日本酒やフランスワインの豊富なバリエーションが楽しめればいいのですが、ソムリエ歴三十年の個人ワイン店やら、日本酒専門店の頑固オヤジのチョイスに、巨大組織にのさばっている味音痴の役人が適うとでも??
レストランでの酒類の販売も免許制で、酒の取り扱いにはかなりの細かい規制があり、店側もLCBOを通して酒税を納めているのですが、これをレストランで注文する消費者には二重で税金がかかります。
これがトロントの一番キライなところ。

また「バンクーバーの人は皆、ジャージとスニーカーで、ダサイ」という話を聞いていたけれど、どうかな?
街中にはお洒落な人も結構多いんじゃないでしょうか。
確かにアウトドア・スポーツが盛んなのは土地柄当然でしょうが。
近代的な建物の建築様式から、路面を飾る個性的な店舗の数々を見るにつけ、センスの良い街であるように感じます。
目抜き通りのロブソン・ストリートには、愛するモントリオールを彷彿とさせる交差点も・・・。

何だかこの街が好きになっちゃったなぁ~。
人も優しいしね。


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バンクーバーは今日も雨 [カナダの日々]

突然ですが、バンクーバーから更新です。
トロントから西へ4000キロ以上、カナダ第三の都市バンクーバーに来るのはこれが初めて。
ワーキングホリデー時代は貧乏すぎて、同じカナダ国内と言えども空路五時間も離れたこの地はあまりに遠く、ついに辿り着くことができませんでした。
貧乏さでは今もあまり変わらないのですが、今回はRの出張に便乗させてもらったためにコストは先方の会社持ち♪ということで、凍て付くトロントから急きょ一週間の脱出が実現したのであります。
しかし、冬のバンクーバーはひたすら雨・・・。
朝から晩まで毎日雨・・・・。
それでも氷点下の世界よりはずっとマシですので、Rが一生懸命働いている間、私はひとりでできる限り楽しみましょう。

今までビジネスクラスの世界って体験したことがなかったのですが、本当に快適なものですね。
費用が他人持ちというところが更に幸せ感倍増です。(せこい)
飛行機の座席こそエコノミーでしたが、会社がダウンタウンの真ん中に予約してくれたホテルのスイートが、至れりつくせりで実に快適なのです。
数週間~数ヶ月間に渡って長期滞在することを前提としてあるようで、ベッドルームの他にソファが配置された広いリビング、インターネット環境付きの仕事机、さらにフルサイズの冷蔵庫、オーブン、コンロ、シンク、食洗機、電子レンジが完備されたキッチンが備わっているではないですか。
戸棚を開けると皿やナイフなど基本的な調理器具の他に、ケーキ型やグラタン皿、大根おろし器まで見つけた時には思わず笑ってしまいました。
乾燥機能付の洗濯機もあり、これはもうウィークリーマンション状態。
こんなホテルは初めて見ました。
私たちのアパートよりよっぽど素敵だわ・・・。
ホテルには他にもスパ、エステ、ジム、ヨガ・コースのサービスなど盛り沢山にあるようなのですが、勝手がわからずちょっと怖い。
値段、書いていないしなぁ。

バンクーバーには日本からの留学生および移民の数がトロントに比べ桁違いに多いので、本格的な日本食レストランから、日本食品や雑貨を扱う店など、日本人のためのサービスが驚くほど充実しています。
トロントにも星の数ほどある日本食レストランですが、高級鮨屋や懐石などの一部を除いては、九割方が非日本人による大なり小なりの「なんちゃって感」漂う店で占められているのが現状です。
メニューはスシおよびヤキトーリ、テンプーラ、店構えも浮世絵+ちょうちん+招き猫のステレオタイプのものばかり。
そんな世界から来た私には、東京でよく見るようなスタイリッシュな居酒屋ダイニング系の店が立ち並ぶ大通りは眩し過ぎです。・・・く、食い倒れる?
例の「いらっしゃいませエエエエエエ!!」の大合唱ももちろん聞けますよ。
日本人美容師による美容院も数多く存在しているようなので、一週間の滞在中に髪の毛切っちゃったりして、などとも企んでおります。

けれども、これは英語習得のために日本から来た学生にはあまりにも便利過ぎますね。
バンクーバーで過ごした知り合い達が、少しも英語を話さずに済んでしまったとこぼしていた理由がわかります。
私が四年前に敢えてトロントを選んだ理由は、まさにこれでした。
ああ、あの苦しく厳しく切ないトロントのワーホリ時代の冬よ・・・。
それでも更に厳しいオタワやカルガリーで暮らしている人々には甘えるな!と叱られそうですが。
ともあれカナダに定住することを考えると、生活の快適さと恵まれた自然環境からして、完全にバンクーバーに軍配が上がることは間違いなしです。

* * * * * * * * *

ところで、前回の鴨の記事へのアクセス数が今まで見たこともない数に昇っているのが少々不安です・・・。
もしや「ビーガン」で検索して来ていただいたのかしら・・・、もしかして流行ってる?
スミマセン、変なこと書いて。


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ロマンチックな鴨の解体 [食べるのスキ]

これはサイズの私比。

傍目には「どこがだよ」と思われるかもしれないが(自宅用酒代が月1万5千円とか・・・)、もっぱら節約モードな私たち。
しばらく外食はしないと決心しているため、巷ではバレンタイン・デーなどというものなれども洒落たレストランにディナーに出掛けたりはしません。
その代わり、Rに「記念になんか美味しいもの作ってよ」と頼んでみる。
一方、私は前日までに初挑戦のピザおよび膨らまないシュークリーム、とろけないフォンダンショコラなどを散々作っていたために(オーブンの使い方練習中)、敢えて自分で作りたいものが思い浮かばなかったのでした。

一日思案した上の彼の提案とは・・・「鴨を一匹丸ごと買おう」。
えっ・・・?丸ごと?
「上質の鴨を解体して胸肉をステーキにし、さらに腿と残りの部位を油漬けにして自家製コンフィを作る。どう?」
どうって・・・大変そう。コンフィは二週間仕事だし、二人で鴨ばかりを一体何日間食べ続けるんだ?とは思っても、ぐっと飲み込んで「ス、ステキね」と答えました。

首付きですよ~。コワイ。

翌日街一番の市場に出掛け、鴨を探すが見当たらない。
肉屋の親父に「鴨、丸ごとあるかな?」と尋ねるRに、「ああ、あるよ」と親父が奥から取り出してきた冷凍の鴨は・・・デカっ。
結局、引くに引けずに3キロ以上もある鴨とコンフィを漬ける鴨脂を2パック、計55ドルものお買い上げでした。
だ、大丈夫なのか。
ただ明晩のディナーのためだけに、新鮮な胸肉を一枚購入するのではダメなのか。
Rの横顔にもちらと動揺と淡い後悔が見て取れるのですが、敢えて触れずに帰宅しましょう。
何しろ、このような巨大な肉塊には私自身、手も足も出ませんから。

ちゃんと見慣れたカットになるものです。


自然解凍に一日かかった鴨からは、真空パックを開封するやドバーッと大量の血が流れ出し、私はRが鴨を水道水で内から外から洗うのを、キッチンの隅から恐る恐る覗いているだけ。
久しぶりでうまく行かないとこぼしながら解体していたRですが、さすがですね。
最終的にはきちんと肉屋で売っている形の部位に切り分けられました。
それぞれが巨大ですが。

さて、バレンタイン当日の鴨ディナーは、もの凄い勢いでがっついたために写真が残っておりません。
これは、翌日もう片方の胸肉で作った、ほうれん草とガーリックフィリングの鴨ステーキ ブランデーソース 鴨のスープときのこのリゾット添えでございます。ブルーチーズと胡桃のカラメリゼ、みかんのガーデンサラダと合わせてどうぞ。

コンフィ調理中。強烈にかぐわしい匂いが・・・。

次は残り物でコンフィ作成です。
残りの腿や部位と脂を鍋に注ぎ、ハーブ類を加えて弱火でひたすら煮ます。
キッチン中、いや家中、いやいや近所三軒先まで芳しい鴨肉と脂の匂いが激しく充満すること二時間半。
アパート内に宗教上のビーガン(卵や乳製品、蜂蜜も口にしない完全菜食主義者)が居たら大変申し訳ありません。。。
しかし生来雑食の生き物としては、これは抗しがたい芳香だとは思いますがね。
(そう言うとRはこの匂いを前にしたビーガンは、セックスを禁じられたカソリックと同じ心境だね、との問題発言。)
あとはこれを冷蔵庫で二週間以上寝かせるだけです。
そして、すっかり肉を削り取られた鴨の大きな骨格をセロリや玉ねぎなどの香味野菜と共にオーブンでローストし、更に水に沈めたらこちらもコトコトと三時間。
午前一時を廻った頃には、2.5リットルの鴨のダーク・スープ・ストックができあがりました。

55ドルも払ったけど、一食55ドルくらいしそうなディナーが四食分、更に四食分以上ありそうなコンフィ、2.5リットルの上質ストックが取れたので、かなり経済的ね!とついつい金勘定をしてひとり悦に入ってしまいました。

その夜・・・七時間近くも鴨を切ったり煮たり焼いたりしていたのが脳裏にこびり付いていたためか、部屋中に未だ漂う香りのせいか、非常にグロテスクな夢を見てしまいました。
同じく解体の夢でした。鴨じゃなくて人だったのですが・・・、完全犯罪を企みつつ、経済的にスープまで取っておりました。


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発破オーライ [一般]

期間限定の学生としてカナダに滞在していた時と、現状の心理状態のこの大きな違い。
短期間で如何に貪欲に英語と異文化を吸収してやろうかと息巻いていたあの頃、フランスで毎日が血の滲むサバイバルだったあの頃・・・。
今では自然光の入らないアパートで貪るように日本語のウェブや本ばかりを読み耽り、すっかり気抜けしたバカ貝のように引きこもっております。
12月に買い物帰国した際、日本在住の友人でさえ知らない芸能情報の数々を披露して呆れられたり。

要するに、サバイバル・モードは永遠には続かないってことです。
トロントに落ち着いて気が抜けた途端、近所でのちょっとした買い物や、病院への電話予約、クレジットカードの有効化手続き、役所への保険証不達の苦情、Rの友人夫妻との夕食会での会話、銀行窓口の行列での立ち話、果ては宅配便の対応まで、日常の細々としたものすべてがハンディキャップを感じる英語であることが、胃につかえた小さな餅片のように少しずつ少しずつ私を苛んで行くような・・・。
日常の何気ない行動すべてが、30年あまりの月日に培って来た技術と経験では対処しきれず、いちいち10倍以上の努力を要することがストレスになっているようです。
自分の社会的な能力が半分ほどに目減りしたような気がしてしまうのですね。
まあ、海外に来ないまでも結婚して環境が変わったり、家に居る自分に慣れてしまい外の世界に晒されることに億劫になるというのは多くの主婦が経験することのようであり、実際にそんな立場の友人からもそう励まされました。

あ、他にすることもないので料理だけはかなり上達しましたよ。
思い余って日本でも煮たことのない小豆やデミグラスソースを一から作ったり、キャベツを2週間漬けてザワークラウトを作ったり、柄にもなくケーキやどら焼きやらを焼いたりなどしていました。
特に出汁は今までなぜか「面倒くさい」という抵抗があって、ちゃんと鰹から取れば安全で美味しいのになぁ・・・とわかっていながら化学調味料の粉末しか使ったことがなかったのですが、ここに来てようやくきちんと取り始めました。
粉末に比べるとやはり面倒だけど、美味しいです。
徐々に慣れよう・・・。
鰹節が500gパックで25ドルと、こちらでは随分割高なのが玉に瑕。

まあこんな日々も時には必要なのかもしれません。
来月には新しい家に引っ越せるので、またやる気が出てきました。
そして社会復帰のリハビリとして、ショック療法を考えています。
荷物や家具の配置など引越し先が落ち着いたら、真剣に就職先を探す予定。
英語の仕事環境に自分を投下してショックを与えれば、こんな弱虫な精神的ハンデは吹っ飛ぶはずなので。
能力目減りのコンプレックスも同時解消、さらに小遣いが稼げるというのはとても大切なことですよね。
このままでは貧乏でストレス解消のお買い物もできやしないもんな。
今働かずに、いつ働く?
ということで、自分に発破をかけました。


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家さがし [一般]

これだけ長く更新にブランクが続いていると、実際に何を記事にするべきか考え込んでしまいます。
これってわざわざ書く価値のある事かな、などと躊躇してしまうのですね。
けれども、少々動きがあったのでこっそり更新しておきましょう。

実はトロントに戻ってからというもの、特筆することは何もしていなかったのが実際でして。
現在の仮の住まい(フロントポーチは腐って壊れかけ、換気口から入り込んだ小動物が階上の床と天井の間で夜な夜な巣作り、地下にはネズミ、自然光の入らぬ室内は本を読むと頭痛がするほど暗く、隣人は毎晩爆音でパーティの学生達・・・と、かなり酷いガラクタの巣窟状態)から一刻も早く抜け出したい切なる思いとは裏腹に、20軒を超えるアパートを見に行きましたが、気に入るものが見つからなかったのです。
現在トロントは高層マンションの建設ラッシュのためにもっぱら借り手市場とのことなのですが、ダウンタウン圏内にて、ある程度のスタンダードを求めると相当お高くなるんですねぇ・・・。
東京の山手線あたりの家賃とあまり変わらないかも。。。ちょっと驚きました。
私たちは目下無収入カップルですので、その辺の経済的制約も事態を何ヶ月も長引かせる理由のひとつでした。
行動もいまいち遅かったようで、数少ない格好の物件は寸でのところで目前からさらわれ続けの連敗です。

ということは、私が日本やフランスから送り付けた10個近いダンボール箱の私物が、開封もされずに部屋の其処此処に積み上がっているということ。
気に入った服や靴のひとつも、日本から持ち込んだ本やらCDやら台所用品などもいったい何処にあるのか、使うことも叶わず。
住まいが落ち着かない限りは、何を始める気にもなれなかったのでした。
バスタブもないから硬水シャワーと乾燥で足の皮はボロボロ剥けてくるし、ベッドルームには暖房もないんですよ!!(号泣)

しかし、昨日見た21軒目のコンドミニアムは逃しませんでしたよ。
部屋を出る時には、私の心はもう固く決まっていましたので、モタモタするRの尻を叩いて車内で申請用紙に記入させ、家主に渡して帰りました。
フフフ。
勝利です。他のどの候補者をも出し抜いた実感あり。
お気に入りのセント・ローレンス・マーケット(街一番の市場です。もちろん築地市場の足元にも及ばないけどね)の近くに住めます。
新鮮なマグロもホタテの刺身も買い放題だぜ!(値段はおいといて。実はとても高い)
ぎゃっほううぅぅ!!
狂喜乱舞。
引っ越すまでまだ1ヶ月はありますが、耐えられますことよ。


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舶来の品 [仏蘭西]

飛行機の重量制限が心配で、せっかくのフランスからの帰還にも関わらず、土産は殆ど持たずに帰って来てしまいました。
そんな中で買った2つのささやかなものが昨今のお気に入りです。

ひとつは、FAUCHON のローズ・ティー。
バラがそのままつぼみごと入っているのです。
香りもローズそのままですのよ。
これだけで相当優雅な気分になれてしまう代物なのです。
茶碗を捧げもってはひとり悦に入っております。
かなりのお気に入り。
上海風の透明ティーポットで淹れて、粋な杯で飲めばもっと気分が出るんだけどなぁ。
お湯を注げばポットの中で小さなローズが無数に花開いて・・・と、夢想して急須の蓋を開けると、白くふやけたニンニクみたいなのがゴロゴロ出てきて、少し夢破れましたけれども。
巨大な花蕾がポット一杯に開く工芸茶はそのコンセプトと目で愛でる形態としては激しく魅かれるのですが、飲むには少々気持ちが悪いのが正直なところ。
その点、この控えめなローズは何て可憐で儚げなのかしら。

ネットで少々調べてみると、もとは中国茶であり、メイクイ茶というバラならぬハマナスのお茶であることが判明。
それならば、わざわざおフランスの超高級食材店 FAUCHON から取り寄せずとも、北米一の中華街があるこのトロントでの入手が可能なはず!
さらに、何も可憐なつぼみをポットに押し込んでニンニク状態にしなくても、カップに入れてそのままお湯を注ぐという、更に優雅な方法があることに気付きました。
普通のお茶や紅茶やシャンパンや白ワインにひと粒浮かべる演出もありですってよ!
是非っ、試してみなくては!フンッ!!(鼻息)

ちなみに FAUCHON では、こちらも花が丸ごと入ったカモミール・ティーもご満悦で購入したのですが、これが苦くて飲めないのです。香りもとても良いとは思えない・・・。
カモミール茶は大好きなのに、実は本物が飲めないのかしら、私。
ブレンドとかすればいいのかな?

* * * * * * * * * * * * * 

そしてふたつめは、L'OCCITANE のボディオイル。
貧乏なフランス生活でしたが、プロヴァンスの花の香り溢れる素敵なブティックを、常に指を咥えて外から眺めておりました。
カナダの冬は乾燥が酷く、寝ている間に無意識に体中を掻き毟って朝には血まみれの日々がやって来ます。
そんな私ですから、このくらいは贅沢してもいいだろうと、フランスを発つ直前に、アーモンドの香りのサプルスキンオイルを購入したのです。
何といってもこのブランド名の L'OCCITANE は「オック語(ラングドック)を話す人々」=謎とロマンに満ちたピレネーのラングドック地方、たった数ヶ月前に訪れたばかりの地そのものを指す名ではありませんか!
これは運命。
とろりとした美しい蜂蜜色のオイルは肌に伸びもよく、うっとり。
早速、その晩体中に塗りたくって就寝したところ、・・・良い。
痒くない。
新たな生傷を作らずに朝を迎えることができたと思ったところ、あろうことかRからクレームが出てしまいました。
オイルの香料が強すぎて家中が臭くて眠れない、と。
確かに、ショップの如何にもオーガニックなコンセプトからは想像し難いくらいに、香りは強いかもしれません。
芳香ですが。
眠れずに、夜中3時間ほどコンピュータに向かって仕事をしていたというのだから、無理に使うわけにもいかず。
というわけで、お蔵入りになりました・・・。
ひと瓶5,000円はしたのにな。(涙)
まあ、毎日大量に塗ったくるには多少お値段が貼りすぎるため、もう少しお買い得な自然モノを求めつつ、今日も生傷の朝を迎えました。


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よく見える [一般]

室内の照明がやたらに暗い。
欧米を旅していると、まず気づくこと。
夜、ムードのあるレストランなどに至っては、かなり近くまで歩いて行ってウィンドウを覗き込まないと、ひょっとして閉まっているのではとドキドキしてしまう。
特に、フランスに比べて北米では更に暗いと感じます。
従って近視かつ乱視で鳥目の私には、本日のオススメ看板どころか、手元のメニューを読むことさえ覚束ないのです。
家の照明もしかり。
欧米人の虹彩は概して色彩が薄く、アジア人に比べて眩しさへの耐性が低いことが理由だとどこかで読んだことがありますが、とにかくこの薄暗い照明に慣れ育った人々の家も、また薄暗い。
私の家も、とても暗いのです。
気が狂いそうです。
だって、何も見えないんだもの。

けれども・・・、カナダに来ればヘルスケアがタダ!
上陸次第、眼科と歯科へGO!と息巻いていたにも関わらず・・・。
移民への健康保険証の交付は申請後3ヶ月ですってよ!
3ヶ月の間に病気や事故に見舞われたらどうするんですか?
経済力や社会的基盤がしっかりしていないイタイケな移民の健康は補償されないってわけ!?
しかし-、保険証の有無は眼科へ掛かる上で、何ら問題にはならないことがすぐに判明するのでした。
眼科と歯科は、保険適用外なんですってよ!?
私は何も審美歯列矯正とか、ブルーのカラコンをタダで提供しろと言っているわけではないのよ。
目ですよ、目。
致命的な欠陥でしょ、視力の低下は。人類の社会生活にとって。
何でも以前は眼科治療費は補償されていたのが、数年前に州政府が規約を改定したのだとか。
というわけで、眼科での視力検査および処方箋の発行になんと95ドル。
日本の方がよっぽど安かったよ・・・。(涙)

ともあれ、東京OL生活で罹患したドライアイのおかげでコンタクトレンズを諦めてはや5年。
使い捨て乱視用ソフトレンズも昨今かなり進化+普及したのでは?と、目下再挑戦中です。
クリアな視界で明晰な頭脳を取り戻す大プロジェクトですから。
未だにドライアイのため長時間は装用できないのですが、外を歩いた時に目に飛び込んでくる情報量の爆発的な量に圧倒されています。
ごく重厚に作られたコッテリごちゃごちゃした映画を見ているみたい。
「アメリ」とか「ムーランルージュ」とか、ピーター・グリーナウェイとか。
メイン・ストーリー進行の外側で4重5重の別の世界が同時展開しているのが一気に見えちゃうのですもの。
または、ウォーリーを探せや、ヒエロニムス・ボッスの大変に混雑した細密画の世界です。
そんなことを思っては、今更のプリミティブな感激に往来でニヤニヤしてしまう、今日この頃です。(ニヤニヤ)


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畏れ慄いて、かもめ。 [映画]

かもめ食堂を見ました。
脚本をもう少し・・・「上手い!」と言わせてほしかったけれど、これはこれでとても良いですね。
「美味そう!」とは何度も叫びましたよ。
中でも素晴らしく美味そうなトンカツに、ガツンとやられました。
明日の夕食はトンカツに大決定です。
そして女優陣が何てったってこのメンツですから、文句はありません。
久しぶりに片桐はいりを見ましたが、彼女を見るたびになぜかお友達になりたいなぁ、と思ってしまいます。
特に昨夜、雑誌クロワッサンの料理特集号にてグアテマラ帰りの彼女から教示を受けたセヴィーチェを作って食した直後だけに、その想いもひとしお。
はいりの弟、学生時代にバックパックを背負ってグアテマラに行ったきり、戻って来なくなったらしいです。
13年前に弟探しの旅に出たのが、彼女が最初にグアテマラの地に降り立った理由だったとか。
というわけで、弟が現地で結婚した料理上手のヨメから、いろいろなレシピを伝授してもらったのだそうで。
如何にもキャラクターに似合った不思議なご家族。

今日、近所を散歩中にフランス語専門の本屋を見つけました。
店に足を踏み入れた途端、久しぶりの「ボンジュール」にちょっと感激。
早速、アゴタ・クリストフの最新作「どちらでもいい」(原書)をゲット!
クリストフ初の短編集であり、過去のノートや書き付けのなかで埋もれていた習作を編集者が纏めた、クリストフのごく私的な心象風景が綴られたものだそうです。
本はとても薄く、物語もごく短いショート・ショートといったところ。
フランス語なのに、高望みし過ぎ?
いや、読めるはず・・・。
とりあえず、今読んでいるもう一冊の仏語本 Amelie Nothomb の「Stupeur Et Tremblements」を攻略してから、改めて紐解くことに致します。
これ、80年代に日本でOL生活を体験したベルギー人女性、Amelie 自身のニッポン縦シャカイの驚愕の物語なのですが、まだ半分しか読んではいないのだけれども、どうも話を誇張しすぎているような気もする・・・。
どのようなオチが来るのか、想像もつかずに読み進めています。
ちなみに2003年にはフランスで映画化もされているとのこと。
読み終わったら一見の価値ありかな。

かもめ食堂

かもめ食堂

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2006/09/27
  • メディア: DVD

C' est egal.

C' est egal.

  • 作者: Agota Kristof
  • 出版社/メーカー: Volumen
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: Perfect

どちらでもいい

どちらでもいい

  • 作者: アゴタ クリストフ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本

Stupeur Et Tremblements

Stupeur Et Tremblements

  • 作者: Amelie Nothomb
  • 出版社/メーカー: Hachette
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: ペーパーバック

畏れ慄いて

畏れ慄いて

  • 作者: アメリー ノートン
  • 出版社/メーカー: 作品社
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本


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